2022年2月アーカイブ

 

 

文字起こし-オンライン会議編(2022年2月)

前の記事では、「オンライン会議の場合は、ローカル保存したMP4のデータをMP3に変換して、Googleドキュメントの「音声入力」で取り込むといいよ」というお話をしましたが、ライブで文字起こしをするケースのまとめです。

1.zoom
zoomは、2021年に、無料版のユーザーでもライブでの文字起こしを使えるようにするね!とアナウンスしましたが、現時点では、日本語には対応していません。
・Update on Live Transcription For Free Accounts
https://blog.zoom.us/update-on-live-transcription-for-free-accounts/
・Managing closed captioning and live transcription
https://support.zoom.us/hc/en-us/articles/...
・字幕とライブ文字起こしの有効化と管理
https://support.zoom.us/hc/ja/articles/207279736-...

zoomの場合は、レコーディングデータからMP3を作成し、Googleドキュメントで変換しましょう。

2.Google Meet
Google Meetでも、ライブの文字起こしに、日本語は対応していません。
しかし、電算システムさんが開発した拡張機能「こえもじ」をChromeへインストールすれば、パソコンのChromeでのMeetにおいて、ライブの文字起こしが可能になります。
Googleウェブストア「こえもじ」
Googleウェブストア
Googleドキュメントの変換では、複数人の話を個人ごとに区別してくれませんが、ライブの文字起こしでは、発言者ごとに文字起こしをしてくれるので便利です。
チャット欄に表示されたテキスト(履歴)はダウンロードできます。

3.Microsoft Teams(Microsoft 365の場合)
Teamsでは、「トランスクリプションの開始」でライブの文字起こしが可能で、日本語にも対応しています。
「トランスクリプションの開始」を選択すると、音声言語をテキストに変更します。

transcript2_2.png

文字起こし開始直後は、「音声言語」が日本語になっていないので「日本語」に設定します。

transcript2_3.png

transcript2_4.png

文字起こしされたデータは、トランクスリプト欄に表示されます。

transcript2_5.png

Googleドキュメントの変換では、複数人の話を個人ごとに区別してくれませんが、ライブのトランスクリプションでは、発言者ごとに文字起こしをしてくれるので便利です。
似たような機能に「ライブキャプションをオンにする」というものがありますが、こちらはテキストの保存ができませんので注意してください。

文字起こしのテキストデータは、会議終了後に、Teamsの「チャット」からダウンロードできます。

transcript2_6.png

なお、この「トランスクリプション」は既定でオフになっているので、Microsoft 365の管理者から、Microsoft365管理センターで、会議→会議ポリシー→グローバルにて「トランスクリプト」をオンにしてもらってください。この設定が反映されるまで数時間かかります。(Temasの「その他の操作」に「トランスクリプションの開始」が表示されるも、グレーアウトしていて選択できない状態が数時間発生します)

transcript2_1.png

Teams 会議でのライブ トランスクリプションの表示
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/teams-...

最後に、ライブ変換では、文字起こしされたデータがクラウド上に保存され、会議参加者に共有されるケースもありますので、取り扱いには気をつけましょう

ぐっどらっこ。

DXのはじめの一歩 文字起こし(2022年2月)

打ち合わせの議事録作成、面倒ですよね。
そんなとき、話した内容を自動的にテキストデータに変換できたら便利ですよね。
これも、デジタルトランスフォーメーションの、立派な一歩なのでは?と思ったり思わなかったり。

完璧を求めると痛い目にあいますが、ほどほどで良いのであれば、コストをかけずに実現できます。
以下、そのまとめです。
(翻訳は、今回は除外です)

まず最初に、音声のソースです。
パターンとしては、次の様な感じでしょうか。
・オフラインの場合は、ICレコーダーで録音したMP3データが良いと思います。
 スマホのボイスレコーダーでもいいですが、やはり録音専用機が良いと思います。
・オンラインの場合は、いろいろなケースが考えられますが、基本的には、ローカルレコーディングしたデータをMP3に変換するのが良いと思います。

さて、これで音源のMP3は用意できました。
これをどうするか?ですが、一番簡単で、変換精度が良いのは、Googleドキュメントの「音声入力」です。

持っていなかったらGoogleアカウントを用意して、
ChromeブラウザでGoogleドキュメントを開いて、
Googleドキュメントのメニューバーの「ツール」→「音声入力」
で、変換を行います。

Windows10環境の話になりますが、
MP3の再生データを「音声入力」で取り込むためには、ひと手間必要です。
スピーカーから出る音をマイクに送る必要があります。
そのツボが
・ステレオミキサーを有効にする(設定→システム→サウンドの「サウンドデバイスを管理する」リンクをクリック)

transcript_1.png

・Chromeの入力を「ステレオミキサー」にする(設定→システム→サウンドの「サウンドの詳細オプション」の「アプリの音量とデバイスの設定」をクリック)
Chromeが表示されていない場合は、ChromeでGoogleドキュメントを開き、一度「音声入力」をオンにする)

transcript_2.png

です。
以上の設定が終わったら
・MP3を再生(GrooveアプリでOK)して
・Googleドキュメントの「ツール」→「音声入力」で教示されたマイクアイコンをクリック
を行います。
これで、音声の文字起こしが始まります。

おまけ。
Microsoft365のWordの「ディクテーション」を使うことで、Googleドキュメントの「音声入力」と同じ使い勝手で文字起こしが可能です。

transcript_3.png

オンラインの場合の手順は、また次の機会に。

ぐっどらっこ。

2015年ころ、Google Apps(有料版のBasicプラン)でGoogleサイト(従来のGoogleサイト)を作成しました。
その後、Googleは「新しいGoogleサイト」をリリースし、2021年9月までに、新しいGoogleサイトへの移行を促していました。

そのサイトは、2021年9月以降も、「従来のgoogleサイト」として動作していましたが、
https://support.google.com/a/answer/9958187?hl=ja
で、2022年7月1日までに「新しいいGoogleサイト」への移行を案内しています。
たぶん、これが最後の猶予期間で、その後は、自動的に「新しいいGoogleサイト」へ変換されるのでしょう。

従来のGoogleサイトには、お知らせを目的に、記事を作って、その記事の一覧をトップページにかんたんに表示できる機能がありました。
ところが、これは「新しいGoogleサイト」では使えなくなります。
また、ファイルの掲載に使っていたファイルキャビネットも使えなくなります。
その他の情報は以下をご覧ください。
https://support.google.com/sites/answer/9014016?hl=ja
https://support.google.com/sites/answer/7176163?hl=ja

というわけで、このタイミングで、Google提供の変換ツールを使って、「新しいいGoogleサイト」へ変換してみました。

new_google_sites_ssl_1.png

変換後ですが、
お知らせは、標準のページに変換され、トップにあった一覧表示部分には、[動作しない埋め込み] というプレースホルダができてしまったので削除。
お知らせは、今後は掲示板ガジェットにでも移行しようと思います。
ファイルキャビネットも標準のページに変換されました。各ファイルはGoogleドライブへ移動され、作成された標準のページ内にドライブガジェットで表示されるようになりました。
まあ、これはこれでOKかな。

変換後は、「管理者のみのアクセス」の設定になっているので、「公開」に変更しましょう。

このGoogleサイトは、独自ドメインで公開していたのですが、新サイトへの変換直後から、独自ドメインでの表示ができなくなってしまいました
ドメインはお名前で管理、DNSもお名前の無料の機能を使っていました。
結局は表示ができるようになったのですが、考えられる原因は2つです。
単に、時間がかかっていただけ。3時間ほどかかって、独自ドメインのURLでSSL表示できるようになりました。
・お名前のDNSに登録してあった、www用のCNAMEが ghs.google.com になっていたので、ghs.googlehosted.com に変更

カスタムURLの状態の確認は、GoogleWorkspaceのadminコンソールの
アプリ > Google Workspace > Google サイト の設定 > カスタムURL
で、確認できます。下図の赤丸部分が「保留」の場合は、待ちましょう。

new_google_sites_ssl_3.png

そして、独自ドメインでアクセスできるようになっても、Google sitesのURLにリダイレクトされるような挙動の場合は、公開モードが管理者などに限定となっている可能性があります。

SSL証明証は
発行者
値: GTS Root R1, Google Trust Services LLC, US
です。

新しいGoogleサイトへ移行すれば、モバイル対応にもなったり、独自ドメインがSSLで利用できるようになったりと、悪いことばかりでもないので、まだ、従来のGoogleサイで運用している人は、新しいGoogleサイトへ変換しましょう。

ぐっどらっこ。

AirTagって危険じゃないの?

AirTagは、直径3cmくらいのボタン型の装置で、中にボタン電池が入っていて、AirTagの位置情報をAirTagの持ち主に知らせてくれるというものです。

airtag.png

カバンを置き忘れたり、自転車が盗難にあったりした時に、それらにAirTagが付いていれば、即座に場所を見つけられるかもしれません。
ただし、持ち主がその位置情報を知るためには、iPhoneを持った人が、そのAirTagの近く(10m以内)を通過する必要があります。なので、めったに人が入ることのない森の中のカバンや自転車を見つけ出すのは難しいかもしれないです。
使い方にもよりますが、1年くらいは電池交換せずに、AirTagの位置情報を送信し続けてくれるそうです。

仕組みとしては、AirTagがBluetoothを使って、近くのiPhoneなどのデバイスと通信し、そのデバイスの通信機能を拝借して、AirTagの持ち主に位置情報を知らせてくれます。
実はこの機能、ずっと前からiPhoneやMacにも搭載されています。そう、あの「iPhoneを探す」がそれです。

しかし、一見便利そうなAirTagですが、その小ささや長持ちのせいで、この記事にのタイトルにある「危険じゃないの?」という事象が起こってしまうのではないかと、私は心配しています。
具体的には、「悪意を持った人が、居場所を特定したい人のかばんの中にAirTagを入れるなどすれば、現在地や自宅などを特定できてしまうのではないか」ということです。
このように、持たさたれてしまったAirTagを発見するためのすべは確かにあります。
・AirTagからの音
・iPhoneの画面への警告メッセージ表示
しかし、これらを聞き過ごし、見過ごしてしまう可能性は多分にあります。

なによりも問題だと思うのは、iPhoneの持ち主が、自らが、AirTagから送られてきた位置情報の送信依頼をを止めることができないという点にあるような気がします。
仮に位置情報の送信を止めることができるようになって、自分のiPhoneで送信ストップの設定をしても、位置情報を送信オンにしているiPhoneが近くを通ったら意味がないのかもしれないですが、それはそれで構わないので、Appleさんには、
・位置情報の送信を止めることができる
・既定値を「AirTagの位置情報の送信はオフ」
にして欲しいと思う今日このごろです。

新コロワクチンのように、メリットがデメリットを超えていれば容認される...と同じ理屈で、現状が是なのだろうか。

ぐっどらっこ。

phpとphpMyAdminとMySQLのバージョンについて

phpとphpMyAdminとMySQLのサポートと対応バージョンのリンク集です。

PHP Supported Versions
https://www.php.net/supported-versions.php

phpMyAdmin.net
https://www.phpmyadmin.net/

Which PHP versions does phpMyAdmin support? (phpMyAdmin.net)
https://docs.phpmyadmin.net/en/latest/faq.html#which-php-versions-does-phpmyadmin-support

Which Database versions does phpMyAdmin support? (phpMyAdmin.net)
https://docs.phpmyadmin.net/en/latest/faq.html#which-database-versions-does-phpmyadmin-support

php81.png

おまけ

CentOS の PHP は本当に安全か?
https://qiita.com/bezeklik/items/0823b14789d96f847d09

各OSへPHPをREMIリポジトリを使ってインストーする方法
https://rpms.remirepo.net/wizard/

例)
Operating system and version selection
Operating system: EL 7 (maintained until June 2024)
Wanted PHP version: 8.1.2 (active support until November 2023)
Type of installation: Default / Single version (simplest way)

Wizard answer
- CentOS 7 provides PHP version 5.4 in its official repository

旧バージョンがあるかどうか確認する
yum list installed | grep php
存在していたら削除する
yum remove php*

- Command to install the EPEL repository configuration package:
yum install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-7.noarch.rpm

- Command to install the Remi repository configuration package:
yum install https://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-7.rpm

- Command to install the yum-utils package (for the yum-config-manager command):
yum install yum-utils

You want a single version which means replacing base packages from the distribution

- Packages have the same name than the base repository, ie php-*

- Some common dependencies are available in remi-safe repository, which is enabled by default

- PHP version 8.1 packages are available for CentOS 7 in remi-php81 repository

- Command to enable the repository:
yum-config-manager --disable 'remi-php*'
yum-config-manager --enable remi-php81

- You can check the list of the enabled repositories:
yum repolist

- If the priorities plugin is enabled, ensure remi-php81 have higher priority (a lower value) than base and updates

- Command to upgrade (the repository only provides PHP):
yum update

- Command to install additional packages:
yum install php-xxx

- Command to install testing packages:
yum --enablerepo=remi-php81-test install php-xxx

- Command to check the installed version and available extensions:
php --version
php --modules

ふむふむ。
ぐっどらっこ