Google Pixel 6aで、eSMIにてKDDI回線(IIJmioのタイプA)を使っています。
日常の利用では困っていないのですが、電波の弱いエリアでは、着信や発信時に電話アプリが落ちたり、つながっても声がほとんど聞き取れなかったりします。最悪の場合、OSがクラッシュして再起動となります。
ネットで調べたところ、
・Google Pixel 6aが採用するGoogle Tensorチップは、KDDIのVoLTE実装との互換性に課題がありそう
・そして、Pixel 6aのバンド仕様(LTE Band 1/3/4/5/7/8/12/13/14/17/20/25/26/28/29/30/38/41/48/66/71)とKDDIの提供周波数(Band 1/3/11/18/28/41/42)にはギャップがあり、特にBand 11(1,500MHz)の未対応で、このバンドをKDDIが郊外エリアで優先的に使用するため、周波数選択アルゴリズムの不整合が発生し、通話品質低下の一因となっている可能性がある
とのことでした。
IIJmioでギガプランのeSIMを契約した時、タイプA(KDDI)しか選択肢がありませんでした。
現在はタイプDも提供しているので、eSIMタイプAからeSIMタイプDに変更することにしました。
ドコモの主要周波数帯(Band 1/3/19/21/28/42)はPixel 6aが完全対応していて、特にBand 19(800MHz)の広域カバレッジが郊外エリアでの通信安定性を向上させてくれそうです。
変更手続きはオンラインで「SIM再発行・交換」から行うことができ、日中であれば申し込みから20分ほどでIIJmio側での切り替え作業が完了し、メールで切り替え完了(「変更申し込み完了のお知らせ」)の連絡が来ます。
実際には、それより少し前に、Pixel 6aのSIMマネージャーアプリから「docomoのeSIMをこのデバイスで設定する準備ができました」という通知が表示され、画面の内容に沿って進めると、切り替え完了メール内で案内しているIIJmioのサイトに明示的にアクセスすることなくアクティベーションは簡単に終わります。
次に、SIM設定画面で、eSIMのKDDIをオフにして、docomoをオンにします。
この時点で、電波はdocomoに変わり、電話の着信が可能になりました。
Wi-Fiをオフにしてブラウジングしてみると「接続なし」となり、Yahooなどのホームページが表示されません。
「アクセスポイント」が設定されていなかったので「IIJmio」を選択すると、データ通信ができるようになりました。
IIJmio eSIM 初期設定(APN設定)- Androidの場合 -
https://www.iijmio.jp/hdd/esim/flow/android.html
これでeSIMの切り替えは完了です。
前述した電波の弱いところで通話をしてみると、着信、発信がOKであることはもちろん、音声もクリアに聞き取れるようになりました。電話アプリが落ちたり、OSがクラッシュすることもなくなりました。
今回、IIJmioでeSIMのキャリ変更を行ったわけですが、IIJmioでは「mio長持」という特典を提供していくれていて、1年あたり1回まで、SIM交換(eSIMへの交換・キャリア変更・SIM機能変更)やSIMの再発行にかかる手数料が0円(本当は2000円かかる)になります。ですので、今回はタイプDの「SIMプロファイル発行手数料」の433円で済んだことは、とてもラッキーでした。
ぐっどらっこ。